生産技術 A・O

触媒の量産を
実現するために
研究室と現場の間で
汗をかく人

技術系
生産技術
A・O
2016年入社/新卒入社

※掲載内容は、インタビュー当時のものです。

私たちの仕事を乗せて
世界中を駆け巡る「究極のエコカー」

私たちの仕事を乗せて世界中を駆け巡る「究極のエコカー」

私たちの仕事を乗せて
世界中を駆け巡る「究極のエコカー」

水素を燃料とし、空気中の酸素との電気化学反応でモーターを動かして走行する燃料電池自動車(FCEV)は、二酸化炭素をはじめとした有害ガスを排出しないことから、「究極のエコカー」と呼ばれています。キャタラーで開発している燃料電池車用の電極触媒(FC触媒)は、水素と酸素の反応を促進させるために重要な役割を担っています。2014年に発売され、2020年にフルモデルチェンジされた世界初の量産型燃料電池自動車(FCEV)「MIRAI」(トヨタ自動車)にも、キャタラーの電極触媒が採用されました。

私は、そんな電極触媒を量産するための工法の設計を行っています。開発部で電極触媒のレシピが定められたら、まずはそれを量産化するためにどんな作り方をするべきかを考え、現場のレイアウトや人の動き、タイムチャートなどのソフト面を設計する「工程設計」、そして生産のために必要な設備を検討する「設備設計」を経て、設備をメーカーに発注し、実際に生産できる環境を立ち上げたら、その後の調整をするまでが私たちの仕事です。開発から量産までをつないでいるので、請け負う業務の幅が非常に広いのがこの仕事の難しいところ。失敗すると損失額も大きいので、プレッシャーとの戦いでもあります。

今、ちょうどメーカーに発注するための設備の仕様書を書いているんです。私にとって設備を立ち上げるのはこれが初めて。これまで検討してきたことが少しずつ形になっていくことに、とてもワクワクしています。キャタラーは若手にもやりがいのある仕事をドンと任せてくれる会社なので、その分もちろん大変なこともありますが、できたときの達成感や誇りも大きいです。2020年に「MIRAI」の第二世代が発売されたときには、「この中に自分が携わった触媒が入っているんだな」と誇らしい気持ちになりましたし、以前四輪触媒の生産技術開発を行っていたときには、街を走る車を見て、「このどこかに自分の仕事が搭載されているんだなぁ」と考えたりもしました。

素直さと力強さと協調性
キャタラーで活躍するための条件!

素直さと力強さと協調性キャタラーで活躍するための条件

素直さと力強さと協調性
キャタラーで活躍するための条件!

キャタラーは1000人規模の会社ではありますが、大企業ほど大き過ぎないため、いろんな部署の人とのつながりができやすいです。そのため、他の部署の人たちと仕事の話をしていると、「みんなで一緒にものづくりに取り組んでいる」という一体感を感じられるという点がすごく良いですね。私が所属する室は中途入社の社員が多く、機械を専門にやってきた人や電気を専門にやってきた人など、みんないろんなバックグラウンドを持っています。私はというと、大学時代はずっと触媒化学を学んできました。今の仕事は機械をメインに扱う仕事なので、配属当初はもちろんわからないことだらけでしたし、正直なところ今も勉強中です。メーカーとの打ち合わせで機械に関するマニアックな話が出たら、その都度ひたすら調べたりしています。でも、それは私だけでなく周りの社員もみんな同じです。たとえば、機械専門でやってきた同僚は、開発部との打ち合わせで開発の方が化学の専門的な話をしているとき、なんのことかさっぱりわからないらしいのですが、触媒化学をやってきた私は理解できるので、部署内の人にわかるよう噛み砕いて説明することがあります。今の職場では、そうやってお互いが足りない部分を補い合いつつ、その中でも個人個人が勉強し成長しながら業務を進めています。

素直さと勇気力強さと協調性キャタラーで活躍するための条件

これから入社する方も、専門知識は入ってから身につければいいと思います。それよりも、わからないときに助けを求められる素直さ、新しいことに食らいついていけるパワー、そしてチームワークを重んじる心を持っていることがキャタラーでは重要です。