研究開発 M・U

2030年代の
未来に向けて
作っているのは、
「夢の車」

技術系
研究開発
FC電池開発M・U
2017年入社/新卒入社

※掲載内容は、インタビュー当時のものです。

きっかけは、小学生の頃に見た
教科書の1ページ

きっかけは、小学生の頃に見た教科書の1ページ

きっかけは、小学生の頃に見た
教科書の1ページ

私は今、2030年代に向けた新しい燃料電池の触媒を開発しています。私がこの仕事に就いた最初のきっかけは小学生の頃、教科書で燃料電池車について紹介されているページを見つけ、「夢の車」だと思いました。以来、ずっと頭の片隅に「いつか夢の車に携わる仕事をしたい」という思いがあり、大学時代は、金属ナノ粒子を作製し、燃料電池触媒へと応用する研究を行っていました。就職活動のとき、もちろん狙いは、燃料電池関係の仕事ができる企業。中でもキャタラーは、トヨタ自動車が出している最新車両の触媒を開発しているということで、大変興味が湧きました。入社後、FC触媒開発室に配属され、幼い頃から憧れていた「夢の車」の開発に携わることが実現しました。

現在は燃料電池(Fuel Cell、以下FC)触媒の開発そのものを担当していますが、一時期生産技術部門でFC触媒を量産するための設備の立ち上げを担当していました。トヨタ自動車のMIRAIという燃料電池車に搭載されている触媒も、実は私が立ち上げを担当した量産設備で作っているんです。今ではテレビCMや道路などでMIRAIをよく見かけるようになり、その度に「自分が貢献したんだな」と嬉しい気持ちになります。自分たちが開発に携わった車が世の中を走っているということは、この仕事の最大のやりがいです。今開発している触媒が実際に世の中に出るのは10年も先ですが、「たくさんの人にこの車に乗ってもらえるといいな」という思いが原動力になっています。

まさに未来の車を作っているわけですから、当然困難もたくさんあります。新しい触媒を作るということは、前例がないということ。触媒の作り方そのものもそうですが、分析や評価の方法すら1から作り出さなければならないというケースが結構あります。そういうときは、大学などの最新の研究成果をチェックしたり、論文などを読み漁ったりして、新しい技術をインプットするようにしています。それが難しいところであり、同時に面白いところでもありますね。
また、実験室でごく少量の触媒を作れたとしても、最終的にはそれを商品として量産していかなければならないので、研究の段階から、量産する際のコストや安全性を考えていくことも重要です。そして、そういうときに、生産技術部門に所属していた頃の経験がとても役に立つんです。実際に量産するときには、どういう薬品を使えば安全で、どんな工程にすれば効率がいいのか、そういったことを意識しながら研究するようになったのは、一度生産技術部門を経験したからこそだと思います。何より、開発から量産までを一通り経験できたということには、開発者としてやりがいを感じますね。

キャタラーの開発力をブーストする
プロフェッショナル達のネットワーク

キャタラーの開発力をブーストするプロフェッショナル達のネットワーク

キャタラーの開発力をブーストする
プロフェッショナル達のネットワーク

私はあるプロジェクトチームのメンバーで直属の部下はいませんが、他のプロジェクトを担う人から、生産技術部門の頃に立ち上げた設備や触媒に関することで頼られる場面は多いです。それは逆も然りで、私もわからないことがあるときは、部署や室の垣根を超えてその分野に詳しい人に話を聞きに行きます。私たちが普段働いているフロアはとても開放的な空間で、何かあればすぐに先輩たちに相談しにいくことができますし、社員一人ひとりにPHSが配られているので、離れた部署の人にでも電話1本でコンタクトが取れるんです。そうした風通しの良さが、当社のモノづくりを下支えしているんだと思います。また、入社1年目の人には初心者マークが配られるのですが、私も当時はそれを付けていたことですごく助けられました。他の社員から見てすぐに「この人は新入社員なんだな」ということがわかるので、自然と周りの人がフォローしてくれたりケアしてくれたりするんです。社会人1年目の人は最初こそ不安に思うかもしれませんが、周りがスッと手を差し伸べてくれますから、自信を持って働いてくれたらいいなと思います。

自分らしい生き方を
大切にすることができます

自分らしい生き方を大切にすることができます

自分らしい生き方を
大切にすることができます

大学時代からずっと研究に打ち込んできましたが、プライベートでは写真撮影が趣味です。ミラーレスカメラを持っていて、休日は妻と一緒に浜松の浜名湖周辺で花を撮ったり、少し遠出して旅先の風景を撮ったりしています。それと、アロマテラピーも趣味の一つ。研究ばかりしていると頭が疲れることもあるので、休日はアロマでリフレッシュするようにしているのですが、ついつい研究者としての血が騒ぎ、アロマテラピー検定1級を取得してしまいました(笑)。
本社がある静岡県は、東西に移動をするのにとても便利な土地です。自宅は新幹線の駅が近く、気軽に旅行に出掛けられますし、職場のすぐそばには高速道路のインターチェンジがあり、通勤手当や高速道路の利用補助もしっかり出るので、中には愛知県や静岡の中部など、離れたところから通勤する人もいます。
職場には県外出身の人も多いですが、住みやすいと感じている人が多い印象。自分のライフスタイルを大切にできるというのも、この会社の良いところだなと思います。