触媒の次は〇〇?!
新しいキャタラーを
作る
発明家たち
F・T
※掲載内容は、インタビュー当時のものです。
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会社の未来を背負うのは、
車と面白いことが大好きな未経験社員 -
会社の未来を背負うのは、
車と面白いことが大好きな未経験社員キャタラーに入社する以前は、福井県の繊維系メーカーで働いていました。しかし、結婚をきっかけに、妻の実家がある静岡で暮らすことに。私はもともと車が好きで、もっと言えば車のエンジンが好きだったので、転職先は自動車関連のメーカーで探していました。いろいろある企業の中でもキャタラーは、特にエンジンに近い部品を扱っていたことが、入社の決め手です。
今、私は本業がディーゼルエンジン向けの触媒開発で新規ビジネスの企画室の仕事も兼任しています。触媒開発の部署にはもともと所属していたのですが、新規ビジネス企画室が新設され、兼任者の募集がかかったとき、「繊維業界にいたときの知見を役立てることができるかな」と思い、立候補しました。また、私は面白いと感じたことにはどんどん挑戦したい主義なので、それもあって兼任を希望しました。
新規ビジネス企画室は、その名の通り、キャタラーの新しい軸となる商品の開発を目的として作られた部署です。EV化などの流れに伴い、自動車業界は今後大きく変化していくことが予想されます。そこで新規ビジネス企画室では、キャタラーでこれまで培ってきた触媒技術を活かしながら、新しい形で世の中に価値を提供していくための方法を企画・検討しています。すでに私たちの部署では、触媒の技術でウイルスや花粉を不活性化するマスクの開発などを行ってきました。
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キャタラーのモノづくりが
日の目を見るときを夢見て -
キャタラーのモノづくりが
日の目を見るときを夢見てこれまでキャタラーが造ってきたものは、あくまで車に搭載される「部品」であり、一般の人の目に触れることはありませんでした。一方、私たちが今造ろうとしているのは、一般の人たちに売り出していく「商品」です。商品をただ造るだけでなく、市場やお客さまが何を欲しがっているのかというニーズ視点、それをどう売るのかという販売方法のノウハウも必要になってくるので、従来の製品開発の流れとは大きく異なります。それがこの仕事の難しいところです。
しかし、私たちの商品が世の中へと出ていけば、それは、キャタラーの看板が広く世間に知れ渡るきっかけになるということ。もしそうなれば、私自身嬉しいですし、きっと社員全員の希望になるはずです。この目標を達成することこそが、今のモチベーションです。新規ビジネス企画室には、私の他にも他部署との兼任者が多く所属しています。普段はみんなそれぞれの部署での業務があるため、新規ビジネス企画室としての時間は限られています。しかし、短い時間でどれだけできるかということが求められる分、集まったときの集中力はすごいです(笑)。ひらめきも重要な要素であると思いますので、考える時間が長ければいいというわけでもありませんから、集まったときには常にさまざまな角度からアイデアや知見が飛び交います。
また、これまでの技術を転用し新しい商品を生み出すためには、トレンドに敏感な若手の発想力も重要ですし、それを実現するためのベテランによる知見も必要です。そのため、新規ビジネス企画室は、さまざまな部署同士の連携プレーであるとともに、若手とベテランとのチームワークでもあります。若手が思いつく突拍子もないアイデアに対し、いつも「こうすればできるじゃないか?」という根拠を見つけてきてくれるのは、知見も人脈も豊富なベテランの方たちです。
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知らないことを恥ずるべからず
好きこそ物の上手なれ -
知らないことを恥ずるべからず
好きこそ物の上手なれ私はこれまで、学生時代は農学部、そして前職は繊維メーカーと、触媒とは縁もゆかりもない人生を歩んできました。そのため、当然入社当初は触媒に関する知識など何も持ち合わせていませんでした。あるのは、「車が好き」という気持ちだけ。正直なところ、今でも触媒についてはあまりよくわかっていません、鋭意勉強中です(笑)。しかし、私の周りには常に触媒のプロフェッショナルがたくさんいるので、自分にできないことはその方たちの頭脳に頼ることで乗り越えてきました。キャタラーの人はみんな温かく、聞けばわかりやすく答えてくれるので、それで大丈夫です。触媒の知識はないけれど、製品を設計する上での思想や、エンジンが好きという気持ちはしっかりと持っていますから、それで私の仕事は成り立っています。
「知らないことを恥ずかしがらないこと」
「好きこそ物の上手なれ」この2つは、私が仕事をする上でのモットーです。むしろ私は、学生時代に車屋さんでアルバイトをしていた頃から、この2つだけでここまでたどり着いたと言っても過言ではありません。今は、やりたいことができているという実感とともに仕事をしているので、毎日がすごく楽しいです。今後も、まず製品開発部の一員として一つでも多くの車に乗せられる触媒を開発すること、そして新規ビジネス企画室の一員として一つでも多くの新しいビジネスを生み出し、そのうちの一つでも軌道に乗せることを目標に、楽しく仕事を続けていきたいと思います。